再就職の計画作成

仕事で求められるPCスキル

こんにちは。ケイリンです。
中高年の方の就職相談の中でよく聞くことのひとつに「事務職希望ですがパソコンスキルに自信がありません」というものです。また、事務職でなくても求人の応募要件に「基礎的なPCスキル」と記載されている場合、「パソコン苦手なので無理です」とおっしゃる方は多いです。果たしてその方々のPCスキルは、本当にその求人の応募要件に合わないのでしょうか?
今回は、仕事で求められるPCスキルとは?というお話です。

仕事で求められるPCスキルは職種と仕事内容による

PCスキルというと、PCでどんな作業ができるか?どんなソフトが使えて、どの程度の作業までできるのか?ということになります。
事務職であっても、実務ではその組織独自のシステムへの定形入力がほとんどで、WordやExcelでの作業が不要な仕事内容であったり、販売職であっても、実務ではExcelへのデータ入力が必要であったりと様々です。よって、どのぐらいのPCスキルが必要かを判断するためには、応募する求人の仕事内容を理解することが必要になります。求人の仕事内容を見てその仕事内容が想像できないようであれば、そもそもその仕事に就くのは難しいような気もしますが、求められるPCスキルがわからなければ、キャリアコンサルタントやその職種の経験者等に確認しましょう。そして、「そのぐらいならできるかも」と思えたら、ぜひ積極的に応募してみましょう。PCスキルは実務経験で向上することが多いものですし、その事業所独自のシステムを覚える必要もありますから、いろいろ心配する前にチャレンジするべきです。

最低限必要なPCスキル

どんな職種であってもこれだけはできると良いと思うのは、タッチタイピングです。タッチタイピングとは、PCのキーボードを見ずに文字入力を行うことです。手元を見ずに入力作業が行えると、入力が一定以上のスピードで正確に行えることになり、多くの職種・仕事で役に立ちます。タッチタイピングの練習ができるサイトもありますので、ぜひやってみてください。最初はスピードを求めず、キーボード上に正しく指を置いて、正確にタイプすることを目指してください。

職種や仕事内容に関わらず応募書類はPCで作成推奨

職種や仕事内容的に求められるPCスキルは異なるものの、履歴書・職務経歴書といった応募書類はPCで作成することをお勧めします。理由は、採用担当者が読みやすいこと、一定のPCスキルがあることのアピールになること、複製しやすく編集がしやすいこととなります。効果的な応募書類作成については応募書類の作成でもお話していますので参考にしてください。履歴書はハローワークのインターネットサイトに厚生労働省様式のものがありますので、そちらをダウンロードして使うとよいでしょう。履歴書はフォーマットがあるので文字入力ができれば作成できます。職務経歴書は特に決まったフォーマットがないので、見た目にわかりやすく文書を作成するというワードのスキルが多少必要となりますが、こちらも文字入力ができれば何とかなるはずです。

必要だと思えば自分でスキルを身につけよう

仕事によって求められるPCスキルは異なり、今のままのスキルで充分新しい仕事に対応できる可能性もありますし、もしかしたら今のスキルでは足りないかもしれません。「今よりPCスキルをつければ事務職で就職できる」という単純なものでもありません。大事なのは、応募しようとしている職種・仕事に必要なPCスキルを理解し、足りないと思えば最低限のスキルをつけておくことです。スキル取得に時間をかけすぎてはいけません。最低限のスキルが身についたと思えばあとは積極的に求人に応募して、就職した後もスキルを伸ばす努力を継続することです。
新しいことを学ぶ意欲・スキルを伸ばす努力というものに年齢は関係ありませんし、スキルを高める意欲があり努力をしている方は、再就職しやすいとも感じています。それは企業がその人に「働く意欲」を感じるからでしょう。求められるPCスキルの判断→自分のPCスキルの評価→ギャップを埋めるための行動をぜひ取っていきましょう。

ABOUT ME
ケイリン
中高年の仕事人生を応援する産業カウンセラー・キャリアコンサルタント。日本酒好きが高じて利き酒師資格を取り、ひとり晩酌をこよなく愛する丙午(ひのえうま)生まれ。 40代で外資系企業で働きながら大学で学び資格取得し、その後、退職・結婚・転職・夫と死別、と転機続きの人生後半。 自分を活かして90歳までやりたい仕事をするのが目標です。