応募書類の作成

職務経歴書:自己PRが書けない

自己PRは必ず書ける

こんにちは。ケイリンです。
日々の就職相談でよく聞くのが、「自己PRが書けない、苦手」という声です。
「自分をPRする」という考えそのものに違和感があったり、これまで自己PRをする機会も必要もなかったので、何を書いたらいいかわからない方も多いかと思います。自己PRを「自分の仕事上での強み」と置き換えてください。「自分には強みなどない」とおっしゃる方も多くいらっしゃいますが、たくさんの方からの相談を受けていて私が確信しているのは、「強みがない人などいない」=「自己PRは書ける」です。

自己PRを書く前に

以前、仕事経験の振り返りの自己分析シートについてお話しました。自己PRシートの中の、「あなたの得意だったことはなんですか」の項目に書いた内容について振り返ってください。自己分析シートを作成していない方は、以下の質問に答えてみてください。
直近の仕事で、あなたが得意だったことはなんですか?
その前の仕事で、あなたが得意だったことはなんですか?
その前の前の仕事で(以下繰り返し)
得意だったことは、自分も職場の人も認めていた得意だったこと、自分だけわかっていた得意だったこと、自分はそうは思っていなかったが職場の人が認めていた得意だったことの観点で書き出してください。また、職場で褒められた経験についても思い出してみてください。それは、あなたのどんな点についての褒め言葉でしたか?
自己分析シートについてはこちらをご参照ください。
これまでの仕事経験を振り返る

自己PRに含める2つのポイント

自身の得意だったこと、褒められたことを書き出したら、
①ビジネス能力としての強み
②性格・行動特性としての強み
の両面で整理してみてください。さらに、各項目についてのエピソード・その強みによる実績・その強みが培われた背景や理由なども、あわせて書いておきましょう。その内容を書くことによって、みなさんの強みに説得力が増します。

例えば①ビジネス能力としての強みであれば、「処理スピードの速さと正確性の高さ」(XXという工夫をすることによって、処理スピードを早めかつ正確性を高めることができ、上司にも高く評価されていた)等。
②性格・行動特性としての強みであれば、「協調性が高い」(前職では年齢・性別・状況が様々な職場であったため、誰とでも分け隔てなく接することができる)等です。

具体的に・できるだけたくさん書いてみる

様々な意味に取れる言葉は、具体的にしてみてください。例えば、「コミュニケーションスキルが高い」→具体的にどうゆうことか?説明が上手?話を聴くのが上手?誰とでもうまくやれる?

現時点では、思いつくかぎり箇条書きでどんどん書いていきましょう。
実際に応募する求人が決まったら、その組織のHPなどを参照し、特にこの組織で活かせる自分の強みを検討し、その内容に焦点を当てて職務経歴書に記載します。直近の職種と異なる職種への就職や、未経験職種での就職を考えている場合は、実務での能力では勝負できませんから、職種・業界が変わっても活かせる自分の強みを検討します。(とはいっても、中高年のかたが、専門知識やスキルを必要とする職種に未経験で就職を目指すことはお勧めしません)

自分独自の強みは必ずある

これで職務経歴書に記載する自己PRの下地ができました。
ここまでやっておけば、実際に応募する求人が決まっても、慌てずスムーズに応募書類を作成することができるはずです。
多くの方が、自分が職場でやっていたことは当たり前のことだとして、自身を過小評価しがちだと感じます。みなさん独自の強みは必ずあります。ぜひ、ここでしっかり時間をとって、自分の強みについて考えてみて欲しいと思います。

ABOUT ME
ケイリン
中高年の仕事人生を応援する産業カウンセラー・キャリアコンサルタント。日本酒好きが高じて利き酒師資格を取り、ひとり晩酌をこよなく愛する丙午(ひのえうま)生まれ。 40代で外資系企業で働きながら大学で学び資格取得し、その後、退職・結婚・転職・夫と死別、と転機続きの人生後半。 自分を活かして90歳までやりたい仕事をするのが目標です。