こんにちは。ケイリンです。
前回は、履歴書・職務経歴書作成のポイントについてお話しました。
今回は、私が日々の就職相談や採用担当者からの意見から、「こんな応募書類は書類選考を通過しないだろうなあ」と感じる応募書類についてお話しします。
「え?そんな応募書類があるの?」と思われるかもしれませんが、実際あるのです。また、そこまでではないにしても、求職者の方の応募書類を拝見させていただいていると「応募書類を軽んじているな」と思うことが非常に多いです。就職活動が久しぶりで履歴書を書くのは学生の時以来という方や、職務経歴書なんて書いたことないという方も多いかと思います。もし、今回の不採用となりがちな応募書類を自分も書いていたという場合も、ではどうしたらよいかについてもお伝えしますので、ぜひ参考になさってください。
こんな履歴書はNG:見た目が汚い
・履歴書が使いまわし、写真が使いまわしなのが明らか、間違いに斜線を引いたり修正液を使っている
・字が乱暴
上記のような内容は、採用担当者に「この人は常識がなさそうだ」と思われたり、不信感を与えます。字は下手でも丁寧に書きましょう。
こんな履歴書はNG:写真が適当
表情や服装がカジュアルすぎる。スナップ写真からの切り抜きである。写真サイズが指定サイズに合っていない。写真の切り方が雑。これも常識を疑われます。
こんな履歴書はNG:誤字脱字
仕事でも不注意が多いのかもしれないと思われがちです。特に手書き文書のミスは見逃しがちなので、第三者に一回見てもらいましょう。
こんな履歴書はNG:志望動機が書いていない
志望動機が書かれていない履歴書は意外に多いです。志望動機がないことで不採用になることはよくあります。
こんな職務経歴書はNG:長すぎる
長すぎる職務経歴書は、中高年の方々にありがちです。A4で2枚までにしましょう。長い職務経歴書は、採用担当者にまず読んでもらえないどころか、第三者への配慮がない人・文書を簡潔にまとめられない人であると判断される可能性もあります。長い職務経歴書は多くの場合、経歴部分が長すぎることが原因なので、今回応募する仕事内容に関する経歴はついては具体的にし、それ以外は削ってメリハリをつけましょう。
こんな職務経歴書はNG:読みづらい・わかりづらい
事務職であればPCでの作成は必須です。基本的に、Wordやそれに準じた文書作成ソフトで作成してください。採用担当者にとって読みやすいように、番号を振る、段落を設ける、箇条書きにする等の工夫をしましょう。
また、中高年の方は職歴が長い方が多いので、職務経歴書の一番最初の項目に職歴を要約する略歴(または略歴に絡めた志望動機)を記載するとわかりやすいです。最初に要約を読むことで、採用担当者は応募者のイメージを掴んだ上で詳細を確認することができます。
略歴の形式としては、以下の流れとなります。
- 主に従事していた業界や役割、業務内容について記載
- 直近の仕事内容について記載するか、今回応募するポジションに関連した職歴について抜粋する
- これまでの仕事経験の中で今回応募するポジションで求められる仕事内容についての経験があること、実績を挙げていることを記載
- これまでの経験を活かして今回応募するポジションで頑張るという意欲を伝える
こんな職務経歴書はNG:応募する仕事内容との関連がわからない
既出の内容に共通しますが、採用担当者が「なぜこのポジションに応募してきたのか?」疑問に思うような職務経歴書です。
志望動機に、「XXの経験がありそれを生かして貢献したい」と記載があるが、職歴書に同経験についての記載が見当たらない。例えば、ひとつの組織で複数の業務を行っており、今回応募するポジションの仕事内容はメインの仕事ではなかったが経験はあるという場合、その仕事内容を職務経歴に記載しましょう。また、未経験の仕事である場合は、「どうしてこの仕事に就きたいのか」について説得力のある志望動機を記載しましょう。
中高年の方が未経験職種に応募する場合のポイントについてはまた後日取り上げます。
ひとりで悩まず就職相談を
最初のほうのNGポイントは、今からすぐ修正できると思います。後半は、自分ひとりでは作成が難しかったり独りよがりになってしまいがちだと思います。ハローワークまたは、地方自治体が運営している就職相談窓口を活用してみてください。