こんにちは。ケイリンです。
仕事経験の棚卸しができ、働く目的が明確になり、就職にあたって優先する条件を整理し、就職に向けて、いつ・何をやるのかがわかったと思います。
そこで今回は、応募書類の作成についてです。
応募書類とは
就職したい組織に対して提出する書類です。組織は履歴書・職務経歴書といった応募書類により書類選考を行い、書類選考を通過したら面接に進むということになります。事務職・営業職以外の職種では、最初から面接を行う求人もあります。その場合には応募書類は面接時に提出することとなります。
- 履歴書
応募者の基本情報を得るための書類です。記載内容と様式が決まっていますが、できるだけ2021年に新しくなった厚生労働省の様式を使ってください(公正な採用選考となるよう一部項目削除・変更している)。応募者の基本情報(氏名・年齢・住所・電話番号・メールアドレス)、学歴、職歴を古い順から正確に記載します。性別欄への記入は任意です。顔写真の添付も必要です。取得している資格、志望動機についても必ず記載します。履歴書は、書類選考・面接に必須の応募書類です。 - 職務経歴書
応募者が今回募集した求人の仕事内容ができるのかを判断するための書類です。応募者が実際に行っていた仕事内容、実績、仕事で活かせるスキル・資格、自己PRを記載します。最近は、職種や雇用形態(正社員・パートなど)に関わらず、履歴書に加えて職務経歴書の提出を求める組織が多いです。
作成のポイント
応募書類の目的は、面接につなげる=採用担当者に「会いたいと思ってもらう」ことです。
よって、応募書類作成で重要なのは、「良い見た目と徹底的な採用者目線」となります。
詳しく説明します。
履歴書のポイント
- ルールに則って作成する:履歴書の書き方には基本ルールがあります。「大事なのは履歴書の中身でしょ?」と思う気持ちもわかりますが、ルールに則っていないと、あなたの常識や意欲が疑われることになります
- なるべくPCで作成する:手書きは読みづらいです。売りになるほど美しい字が書ける人でなければPCで作成してください。どうしても手書きとなる場合は、とにかく丁寧に書きましょう
- 写真は重要:応募者の印象を決める大きな要素です。服装はジャケット着用か襟付きシャツ、ブラウスが好ましいです。顔の印象が明るくなるようシャツ・ブラウスは白にしましょう。写真館で履歴書用に写真を撮ることをお勧めします。綺麗に撮ってもらえますし、複数の履歴書を提出する場合に写真の焼き増しができて、結局は写真代が安上がりになります。写真サイズは履歴書の様式に合わせて綺麗に切断されたものにしてください。前回使用した写真を剥がして使うのは、多くの場合採用担当者にはわかってしまいます。新しいものを使いましょう
- 志望動機を必ず記載する:「志望の動機、特技、好きな学科、アピールポイント」の欄には、志望動機を自己PRとともに必ず記載してください。不採用理由が「履歴書に志望動機が書いていないので」というのはよくある話です
職務経歴書のポイント
- PCで作成する:事務職・営業職は必ずPCで作成してください
- 項目は、氏名・略歴をからめた志望動機・職歴・資格・自己PRを必ず含めましょう
- 読みやすくわかりやすいレイアウトと内容:採用担当者が応募書類を見るのは数分です。職務経歴書は特に様式が決まっていないので、ワードでいちから作成してください。どんなに長くてもA4で2枚までに納めます。箇条書きにする、段落を設ける、表にする、など、読みやすいことを心がけてください
- 応募する求人に寄せた職歴の記載と自己PRにする:採用担当者は、「この応募者は今回募集した仕事内容ができるか」という目線で職歴書を見ます。よって、ご自身の経歴の中で、今回応募する求人の仕事内容に関係する箇所は詳しく、それ以外はごく短く簡単に記載しましょう。自己PRについても、今回応募する仕事内容や組織に合う内容に焦点を当ててください
- 自己PRは実務で使えるスキル(例えば、正確な事務処理能力)と、人としてのスキル(例えば、誰とでも友好な関係を築ける)の両面について記載しましょう
次回は、書類選考にまつわるお悩みや採用側の立場で気になることなどをお話ししながら、履歴書・職務経歴書についてもう少し深掘りします。