再就職の計画作成

就職活動の計画作成

こんにちは。ケイリンです。
前回は、これから就職活動を行うにあたって、みなさんの働く目的を明確にしましょうというお話しをしました。
さて今回は、就職活動を進めるステップの2つめ、計画作成です。どんな仕事にいつ頃就きたいかを決めます。

就職活動の計画を立てる目的

就職活動の計画を立てることの目的は、離職期間を無駄に長引かせないことです。
離職期間が6ヶ月を超えると、採用担当者に「働く意欲」を疑われたり、「実務能力の衰え」を疑われます。また、退職してからの時間はあっという間に過ぎていきます。特に前の仕事がきつかった場合には、「失業給付をもらって少し休もう」という気持ちもわからないではありません。私が40代後半で退職したときも、長時間の時間外労働と激務から開放されてぼーっとしていたら、あっという間に6ヶ月経過してしまいました。慌てて就職活動を開始した際、離職期間が6ヶ月経過していることに、転職エージェントの男性がとても厳しい表情をしたのをよく覚えています。

できること・やりたいこと・求められていることの整理

キャリアを考える上で、この3つの要素が重要となります。
できること(CAN):仕事で使える強み・スキル
やりたいこと(WANT):仕事としてやりたいこと
求められていること(NEED):市場で求められていること
この3つの重なる部分から、どんな仕事をするかを決めましょう。

以下は就職が難しいケースです。

  • できること(CAN)とやりたいこと(WANT)が重なるが、求められること(NEED)の重なりがない:例えば、「歌がうまいし歌で生きていきたいが、歌手の仕事は少ない」
  • やりたいこと(WANT)と求められること(NEED)が重なるが、できること(CAN)の重なりがない:例えば、「経理をやってみたいし求人も多い。でも経験も資格もない」。その場合は職業訓練校に通って日商簿記の資格を取るのも一案ですが、未経験でも資格があれば選考対象となるのは、30代ぐらいまでではないかと考えます。

中高年の再就職においては特に、「できること(CAN)」と「求められていること(NEED)」の重なりが大きい部分を探してください。「やりたいこと(WANT)」にこだわりすぎず、やりたくないことを選ばなければ良いぐらいの気持ちで、どんな仕事に就くかを検討してください。

こだわりたい条件の整理

次に、こだわりたい条件を整理しましょう。前回、働く目的について考えてみましたが、みなさんの働く目的は、どの要素がどのぐらい強いでしょうか?
目的を考えた上で、賃金の下限・職種・就業場所の範囲・勤務時間や休日について、求人を探す際の条件と妥協できる範囲を検討してみてください。

計画を立てる

どんな仕事に就きたいか、どの条件を優先するかが明確になったら、いつから仕事を始めるのか、そのためにはいつ何をすればいいのかを計画しましょう。応募してから内定をもらうまで、多くの場合1ヶ月はかかります。例えば、今から3ヶ月以内に(またはX月中に)内定をもらうのを目標とした場合、今月には仕事経験の棚卸しをして応募書類作の土台となる情報を整理しておき、どんな求人があるのか情報収集を始めます。翌月は求人を選定し、応募する求人に合わせて応募書類を作成して応募を開始することが必要です。事務系の職種でかつ条件が良い求人は、競争率がかなり高いため、だいたいの条件に合う求人に対して複数応募するようにしてください。
3ヶ月以内に内定をもらうという当初の目標が達成できなかった場合は、条件緩和や見直しをしてみましょう。正社員への応募で不調が続いているので正社員登用のある契約社員・パートの求人にも応募してみる、競争率の高い事務職で不調が続いているので別の職種も検討する、などです。
「もうこの年齢だから、事務職で正社員は無理だと思っている」と相談される方が多いのですが、しっかり準備し、期限を決めた上で希望職種と雇用形態で応募して、もしうまくいかなかったらそこから方針転換を考えればよいと伝えます。

次回は、応募書類の作成です。

ABOUT ME
ケイリン
中高年の仕事人生を応援する産業カウンセラー・キャリアコンサルタント。日本酒好きが高じて利き酒師資格を取り、ひとり晩酌をこよなく愛する丙午(ひのえうま)生まれ。 40代で外資系企業で働きながら大学で学び資格取得し、その後、退職・結婚・転職・夫と死別、と転機続きの人生後半。 自分を活かして90歳までやりたい仕事をするのが目標です。