仕事経験の振り返り

これまでの仕事経験を振り返る

仕事経験の振り返りの目的

こんにちは。ケイリンです。
前回は、就職活動を始めるに当たっての7つのステップについてお話しました。
今回は、そのステップ1「自己理解、仕事経験の棚卸し、働く目的把握」についてです。
このステップでは、過去の体験・経験の振り返りを行いますが、その目的は、自分の価値観や適性をはっきりさせることです。特に、自分に何ができるか?仕事で使える強みやスキルについて整理することを目的としています。

過去の体験・経験の振り返りのやり方 自己分析シート

まず、自己分析シートを作ります。
横軸に、過去経験した仕事を新しい順に書きます。同じ会社で部署が変わったり、役割が変わった(管理職になった等)場合も仕事内容が変わっているはずなので、分けて記載してください。
そして、縦軸には以下を記載します。

  • 好きだったこと、楽しかったこと(その理由)
  • 嫌いだったこと、辛かったこと(その理由)
  • 得意だったこと
  • 力を入れていたこと(その理由)
  • 印象に残った出来事(その理由)
  • 仕事経験を通して今の自分への影響は?

こんな感じの表ができると思います。

自己分析シート

過去の仕事・役割(新しい順) (仕事1) (仕事2) (仕事3) (仕事4) (仕事5)
好きだったこと・楽しかったこと(理由)
嫌いだったこと・つらかったこと(理由)
得意だったこと
力を入れていたこと(理由)
印象に残った出来事
仕事経験を通して今の自分への影響は?

表が完成したら、縦軸の各項目について記入してみてください。

特に「得意だったこと」については、以下の視点で丁寧に思い出して書き出してみてください。

・自分が知っている自分の得意だったこと:自分が得意で仕事で役立っていることがわかっていること
・周りの人が知っている自分の得意だったこと:自分はそれほど意識していなかった(もしくは知らなかった)が、周りから褒められたり仕事で役立っていたこと
・自分も周りも知っている(認めている)得意だったこと:自分も周りも認めていた自分の得意なこと・仕事で役立っていたこと

記入ができたら、内容について見直してください。
各項目に共通点があれば、丸で囲んでみましょう。それが、自身の強み・価値観を表すキーワードとなります。

例えば、私がこの自己分析でわかったことは、私は仕事に「人との関わり」「専門性」「創意・工夫」を求めており、自分の強みは「変化への適応力」「業務遂行能力」「誰とでもうまくやることができる」であることでした。

仕事経験の棚卸し

もしみなさんが、これまでと同じ業界、職種で、同レベルの賃金で転職を希望する場合には、仕事経験についてさらに深堀りする必要があります。

これまで在籍していた組織・役割ごとに、以下の内容についてまとめてください。

  • 具体的な仕事内容 現段階では細かすぎても構わないので、できるだけ多く書き出してください
  • その組織・役割での実績、成果:例えば、新たなセールスインセンティブプランの策定・導入を行った。その結果、前年比X%の売上向上に貢献することができた。(チームでの実績の場合、自分がそのチームでどんな役割だったのかまで記載する)
  • 仕事経験の中での成功体験/失敗体験について、その内容・エピソード・理由、その経験からの学び:例えば成功体験として、「新たなセールスインセンティブプランをスムーズに導入することができた。何回も試算をし、現場の社員の理解を得るために、彼らとのコミュニケーションに多くの時間を割いて、念入りに準備を行った」など

まとめ

今回の過去の体験・経験の振り返りと、仕事経験の棚卸しは、ご自身の価値観をはっきりさせるとともに、職務経歴書の元になります。特に、自分の強みはなにか?職場・職種・業界が変わっても活用できる能力・スキルについては、しっかりと整理しておきましょう。
次回は、ステップ1の中のもうひとつの項目、働く目的把握についてお話します。

ABOUT ME
ケイリン
中高年の仕事人生を応援する産業カウンセラー・キャリアコンサルタント。日本酒好きが高じて利き酒師資格を取り、ひとり晩酌をこよなく愛する丙午(ひのえうま)生まれ。 40代で外資系企業で働きながら大学で学び資格取得し、その後、退職・結婚・転職・夫と死別、と転機続きの人生後半。 自分を活かして90歳までやりたい仕事をするのが目標です。