スキルと資格

資格は再就職に有利なのか?

こんにちは。ケイリンです。
これから再就職したい方の中には、自分にはこれといったスキルや資格がないから、何か資格を取れば就職しやすいのでは?どんな資格が就職に有利になるのか?と考える方も多いと思います。
実際に、日々の就職相談では多くの方がこの質問をします。

そこで今回は、そんな方に向けて、資格取得が再就職につながるのかについてお話します。資格取得の判断材料に、また資格を持っている方はそれをどう活かすかについて、参考にしていただければ嬉しいです。

資格は再就職に直結しない

日々、採用担当者から彼らの企業が求めるスキル要件や人物像についての情報を得たり、実際にスムーズに再就職が決まった方々を見ている中での結論は、資格は再就職には直結しません。資格がないと成立しない職種は別として、その職種についての資格があるより実務経験がある方が再就職には有利です。それでは資格を取っても意味がないのかと思うかもしれませんが、以下の項目に当てはまるなら資格を取る意味はあると思います。

資格を取る意味があるケース

  • スキルをわかりやすく証明するため
  • 未経験職種に応募する際の自分の本気度を示すため
  • その分野で将来自分で仕事をするため
  • (番外)その分野のことがとにかく好きである

ひとつずつ説明します。

スキルをわかりやすく証明するため

例えば英語力。応募書類で英語力があることが伝わりづらい場合に、TOEICなど点数ではっきり英語力を示す。
基礎的なPCスキル。事務経験はないが基礎的なPCスキルがあることを手っ取り早く証明するために、マイクロソフト系のPC資格を取っておく。

未経験職種に応募する際の自分の本気度を示すため

前提として「未経験可」の求人は、「未経験でも応募自体は可能」なのであって「未経験でも採用します」ではありません。ですが、同じ未経験の求職者でも「未経験ですがこの仕事に興味あります」という人と「未経験ですがこの仕事に就きたくて資格取りました」だと、どちらが本気度が高いでしょうか?

その分野で将来自分で仕事をするため

前項目と関連しますが、いずれは自営でその仕事をしたいから資格を取っておき、賃金度外視で経験を積むために関連職種に再就職するというケースです。私が40代で産業カウンセラー資格とキャリアコンサルタント資格を取得したのはこの理由です。

その分野のことが好きで体系立てて学びたい

もうこれは趣味の範疇ですね。この場合は「再就職のために」なんて考えは捨てて、とにかく楽しんで勉強して心の栄養にしてください。

万能な資格なんてない

「この資格を取っておけば就職に困らない」なんてものはありません。
資格取得には時間もお金もかかります。それだけの投資をして見合うかどうかをよく考えてみてください。

時間は命。大切に使いましょう。

ABOUT ME
ケイリン
中高年の仕事人生を応援する産業カウンセラー・キャリアコンサルタント。日本酒好きが高じて利き酒師資格を取り、ひとり晩酌をこよなく愛する丙午(ひのえうま)生まれ。 40代で外資系企業で働きながら大学で学び資格取得し、その後、退職・結婚・転職・夫と死別、と転機続きの人生後半。 自分を活かして90歳までやりたい仕事をするのが目標です。