はじめまして、ケイリンと申します。1966年丙午(ひのえうま)生まれで、現在は産業カウンセラー・キャリアコンサルタントとして就職相談を中心とした相談業務を仕事としています。
このブログは、中高年の方々の仕事人生を応援するブログです。
具体的には、会社を辞めようと考えている・辞めざるを得ない状況である・すでに辞めている中高年の方々(年齢的には40代以降)に、再就職を成功させるための考え方と具体的な方法を伝えて、この先もお仕事で活躍できるようなサポートをいたします。
私自身は、40代から仕事においてもプライベートにおいても転機の連続でした。
まとめると、こんな感じです。
41歳:経験のない業務のマネージャーになる
当時働いていた企業が盛んにリストラを行い、高給な人材を辞めさせていたタイミングで、私はほとんど経験のないセールス関係のマネージャーポジションに就くことになりました。私の前任者は超有名企業から入ってきた優秀な方でしたが、たまたまその年の実績が悪く(その理由はどちらかというと本人と無関係)、高給だったことからリストラの対象となったのでした。
理由はどうあれ、引き受けることにしたのは私ですから、業務が滞りなく進むようにとにかく仕事を覚えるためだけに、毎日遅くまで残業の日々でした。
44歳:大学を卒業し、産業カウンセラー資格を取得
その頃から「仕事で悩む人を心理的にサポートする仕事がしたい」と思うようになり、産業カウンセラーという資格があることを知りました。産業カウンセラー試験受験の要件として、大学で心理学系の複数科目を履修するか、産業カウンセラー養成講座を受けるかのいずれかが必要でした。元々心理学には興味があったのと、体系立てて学びたいタイプだったため、迷わず心理系の通信制の大学に入学しました。人生で最も仕事が忙しかった時期でしたが、興味があり将来につながる(かもしれない)勉強はとても楽しく、論文も書いて4年で卒業しました。そしてその年に産業カウンセラー資格も取得しました。
44歳:転勤を命じられて東京からある地方都市へ
相変わらず、「いつかカウンセリングの仕事がしたいな」とぼんやり思いつつ、特に何も行動は起こさないまま日々の仕事に忙殺されていました。
45歳:将来の夫となる男性と出会う
私は日本酒が好きで、転勤先でも、日々の仕事の疲れを癒やしてくれる美味しい日本酒を提供する店を探していました。転勤して一年過ぎた頃、やっと雰囲気も良い店を見つけ通うようになり、同じくその店の常連だった夫と出会いました。
47歳:結婚する
一年の交際期間を経て、結婚しました。夫は再婚、私は初婚です。私は会社家賃負担の賃貸マンションに住んだままだったので、週末だけ一緒に過ごすスタイルでした。
48歳:20年勤務した企業を退職し専業主婦になる
トップによる半ば強引に行われた施策の後始末で、当時オペレーション部門にいた私は心身ともに疲弊し、「やはりカウンセリングの仕事をするのだ」と心に決めて退職しました。住んでいたマンションを引き払って夫と同居し、夫の世話や家事をする生活をしました。
49歳:再就職で東京へ
退職してから初めて、40代後半の求職者にとっての転職市場の厳しさを知りました。
未経験の40代後半の求職者には求人がないのです。
結婚していたとはいえ、夫の扶養家族になる気はさらさらなかったことと、専業主婦の「社会から取り残された感」は私をひどく落ち込ませていました。
当初の「カウンセリングの仕事をする」の意気込みはどこへやら、とにかく早く就職したい一心で、転職エージェントから話をもらった東京の企業に再就職することになりました。夫も合意の上で、遠距離婚がスタートします。
52歳:心身ともにボロボロになり退職
やりたいことから逃げて再就職したツケは大きかった。
再就職した企業で、仕事が合わない・仕事量が多い・上司からサポート貰えない・成果出せない・・・で私は人生初めてウツっぽくなりました。遠距離の夫にほぼ毎日仕事帰りに「命の電話」をして、なんとか精神を持たせていた毎日。
気力だけでなんとか踏ん張っていましたが、ある日プツンと糸が切れ、強制終了のような形で退職を決めました。
52歳:やっとやりたかった仕事に就く
もう自分をごまかさないと決めて、今度はカウンセリングの仕事だけに照準を絞って求人を探し、ダメ元で受けたところにすんなりと就職が決まりました。
53歳:夫が天国へ
私のやりたいことをいつも応援してくれ、仕事で辛い時に毎日辛抱強く話を聴いて励ましてくれた夫が突然天国に行ってしまいました。
55歳の今も発展途上であり、これからさらに人生は豊かになっていくのだろうという希望があります。
キャリアコンサルタントという立場から、転機に頭をぶつけながら何とか乗り越えてきたひとりの人間という立場から、みなさんを応援します。
どうぞよろしくおねがいいたします。